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幸兵衛の小言

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東電破綻処理、待ったなし!—琉球新報の社説が、まさに“正論”だ。

先日、TPPに関して琉球新報の、まさに“正論”と言える社説を紹介したが、フクシマ問題についても、非常に真っ当なの本日付けの社説が掲載されていた。(太字は管理人)琉球新報サイトの該当社説

汚染水漏れ対策 東電任せにせず国主導で
2014年2月24日

 東京電力福島第1原発でまた高濃度汚染水が漏えいした。地上タンクを囲むせきの外に漏れた量は約100トン。汚染水にはストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2億4千万ベクレルと極めて高濃度で含まれていた。
 東電は付近に排水溝がないため「海洋流出はない」と見るが、ストロンチウム90を原発外に放出する際の法定基準は1リットル当たり30ベクレルであり、極めて深刻な事故である。
 当初は「配管の弁の故障」と説明されたが、その後何者かが誤って弁を開けた後にミスを隠蔽(いんぺい)した可能性にも言及。隠蔽が事実なら倫理観の欠如も深刻だ。東電は原因究明と再発防止を徹底すべきだ。
 今回漏えいしたのは「フランジ型」と呼ばれるタンク。鋼材をボルトで締めてつなぐ構造のため、溶接型に比べ接続部の劣化による漏えいの可能性が高い。東電は溶接型への切り替えを進めている。だが、溶接型も塩水による腐食に強いステンレス製ではなく鋼鉄製のため、識者の中には耐久性に疑問を指摘する向きもある。
 政府事故調委員を務めた吉岡斉九州大教授は、汚染水の漏えいをめぐる東電の企業体質について「事前に危険を察知しながら何の対策も講じない」と批判する。後を絶たない汚染水漏えいを見るにつけ、東電経営陣の不作為は許し難い。
 政府も問題だ。昨年、国費470億円を投じて総合的対策の前面に出ると決めたはずなのに、その後も事実上、東電任せだからだ。

 福島第1原発では1~3号機で溶融した燃料の冷却を続けるため、建屋地下にたまった高濃度の汚染水を浄化し循環させている。吉岡氏は原子炉建屋内にあるとされる核物質の発熱量が下がるのを見据えて現行の循環注水冷却システムの空冷方式への移行ができれば、追加的な放射能漏れの抑止が可能と提案する。検討に値しよう。
 政府は省庁横断的な対策チームを組織し、予算と人材を投入して実効ある対策を強化すべきだ。
 東電の破綻処理も不可避だ。与党内からも、早くから汚染水対策への国費投入には「東電に返還させるか、破綻処理させて政府が全責任を負うのか、どちらかしかない。納税者にツケが回るのはおかしい」(河野太郎衆院議員)との批判が出ている。東電の破綻先送りがリスクの放置にほかならないことを政府は悟っていいころだ。


 場当たりな対応をしていいるから、このままでは、放射能汚染水の漏洩はとどまることがないだろう。

 それは、東電に任せっぱなしにしている政府の責任でもある。もはや全国紙の社説には、こういった主張にお目にかかることが少なくなった。そして、大新聞より地方紙、新聞より夕刊紙、というようにジャーナリスティックな記事の掲載されるメディアが移行している。次は国境を超えた移行なるだろう。日本のことを正しく知るために海外メディアしか頼れなくなるの日がそう遠い将来ではないかもしれない。

 まだ、真っ当な主張や問題提起が掲載されているうちに、地方紙の記事にも目を配りたいと思う。


 東電の破綻処理は待ったなしである。このままでは、放射能汚染水が海を越えて地球環境を破壊する。アメリカ西海外にだって、遠く地中海にだって到達するかもしれない。
 そんな地球に対する環境破壊を放任している国で、六年後のオリンピックなど、とても開催できないと思うのが、常識になるだろう。

 あえて、こんなことをイメージしてみたらどうか。

 福島を五輪会場にできないか?

 それこそ、大震災とフクシマから復興した日本を世界にアピールすることができるだろう。
 しかし、そのためには何をしなくてはならないか・・・・・・収束させないわけにはいかないだろう。
 汚染水漏れを放置しておけないのは明白だし、除染や被曝対象地域の方々への健康管理など、ポスト・フクシマとしてやるべきことをしなければ、福島で開催などできようはずがない。

 3.11とフクシマを経た日本でのオリンピック開催。東北や福島も会場にして世界に復興状況を見てもらう絶好の機会である。しかし、それは、復興の道筋をしっかり歩まなければ出来ることではない。今のままでは、六年後に、政府は海外のメディアの立入り禁止地域を広く設定せざるを得ないだろう。
 狭い東京での五輪開催は、裏社会への便宜供与が伴う“街壊し”ばかりが進みかねない。壊れた町を放っておいて、新たにブルドーザーで都内を掘り返すオリンピックは、いったい誰のために開催されるのだろう。

 話は戻る。東電破綻処理、これは待ったなしの政府の重要課題である。河野太郎は、いつまで獅子身中の虫として頑張るつもりなのだろうか。都知事選を契機に、小泉、細川、そして宇都宮といった人たちが、最後の国へのご奉公として、河野をリーダーに立て、“脱原発新党”を立ち上げてはどうか。そうすることで、都知事選の活動は無駄にならない。

 誰か、動いてているのかどうか。今のままでは、安倍軍国化・原発推進政権は、日本が破滅する道を歩もうとするばかりである。
Commented by 佐平次 at 2014-02-25 15:42 x
東電は限界でしょう。
疲弊しきっています。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-02-25 16:34 x
政府と財界が東電残しに固執して原子力損害賠償支援機構をつくったのが、予想通りの結果を招いていますね。
税金が機構からどんどん東電に流れ債務超過を見かけ上防いだところで、何らするべきことをしていない。
死に体ですね。

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by koubeinokogoto | 2014-02-24 19:12 | 原発はいらない | Comments(2)

人間らしく生きることを阻害するものに反対します。


by 小言幸兵衛