大手メディアが報じない、統計史上初めての家計貯蓄マイナス!
日刊ゲンダイから引用する。(太字は管理人)
日刊ゲンダイの該当記事
大メディアはスルー「日本人の家計貯蓄が初マイナス」の衝撃
2015年1月8日
アベノミクスの失敗を挙げていけばきりがないが、これぞ、決定的な数字ではないか。そう思われる経済指標が昨年12月25日、内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部から“こっそり”出された。
“こっそり”というのは、大新聞・TVがほとんど報じなかったからだが、この数字は衝撃だ。
問題の経済指標は「平成25年度国民経済計算確報」と題されたもの。国民1人当たりの名目GDP(国内総生産)や名目GNI(国民総所得)、国民所得、国際比較などの数字が列挙されている資料だが、目をむいたのは家計貯蓄の項目だ。家計貯蓄とは、家計の可処分所得や年金の受け取りから家計の消費支出を引いたもの。これが2013年はマイナス3.7兆円になり、家計貯蓄率もマイナス1.3%になった。家計所得がマイナスになるなんて、この統計がスタートした1955年以来、初めてのことだ。それ以前をさかのぼっても、マイナスは1949年に1度あっただけだという。戦争中でさえ、家計所得はプラスだったのに、それがマイナスに転じた理由は明らかだ。
■ジム・ロジャーズ氏の予測通りの展開
「その原因も資料の数字に出ています。報酬が伸びないのに、消費が増えたんです。つまり、貯蓄を取り崩して生活するしかなくなった。だから、家計貯蓄はマイナスになったんです。実際、家計の可処分所得は1997年は308兆円だったのに2013年は287兆円。消費支出は97年は283兆円でしたが、13年は289兆円です。しかも、これは13年のことなんです。その後、物価はさらに上がっていて、実質賃金は減り続けている。今後も円安の加速で、この傾向は拡大する。投資家のジム・ロジャーズ氏は<(安倍首相は)日本を破滅させた男として、歴史に名を残すでしょう>と語っていましたが、まさしく、その通りのことが起こっているんです」(経済評論家・菊池英博氏)
ちなみに日本の貯蓄率は3.2%で先進国で最低レベル。フランスは15.2%、ドイツは11.4%だ。日本も92年は14.7%でトップレベルだったのに、凋落の一途である。日本が貯蓄大国というのは過去の話になってしまった。
これが、アベノミクスの実態なのである。
報酬(給料)は増えない。消費税は上がる。社会保障関連はどんどん削られる。
だから、老後のためのなけなしの貯蓄を切り崩しているという大多数の国民の実態が、統計結果に反映されているのだ。
大手新聞では、唯一日経が記事にしていた。日本経済新聞の該当記事
他の大手メディアは、無視。
NHKは籾井という安倍の操り人形が頭にいる。大河ドラマは安部にヨイショで長州を取り上げ、史実の少ない女性主人の物語を捏造しようとしている。正月の寄席番組で、爆笑問題が政治ネタをしないよう、NHKは自主規制したらしい。
爆笑問題でダメなら、ニュース・ペーパーは、もっとダメだろうなぁ^^
読売や産経は自民党の広報紙あるいは御用新聞になり下がっている。朝日は自らの失態から信用を回復するのに精一杯だし、他のメディアにも政府からの脅しがかかっていて、統計史上初のデータが見事に無視されている。
国民の困窮度合を表す公式統計で、調査以来初の結果が出ていることを知ることができるメディアがほとんど存在しない国というのは、言論の自由が存在しない国と言えないだろうか。
しかし、そんな国のリーダーが、パリの風刺週刊紙シャルリー・エブドに対するテロについて、「言論の自由」を語っている。冗談じゃない。あんたにそんなことを言ってもらいたくない。