人気ブログランキング | 話題のタグを見る

幸兵衛の小言

koubeinoko.exblog.jp
ブログトップ

高木毅復興相の父親のこと、など。

 その品性が問われている高木毅復興相についての日刊ゲンダイの記事を、一部引用。
日刊ゲンダイの該当記事

下着ドロ報道が決定打…高木復興相に迫る「家庭崩壊危機」
2015年10月28日

 大臣を続ければ、恐らく家庭は崩壊だ。「下着ドロ」に続き、酔うにつれ着衣が乱れる“露出狂”とまで報じられた高木毅復興相(59)。一連の報道で、妻と2男2女が待つ高木家は大揺れだという。

 特に心を痛めているのが、敦賀市内の有名校に通う高3の次女だ。

「彼女の高校の正門前には、週刊誌に『選挙のたびにパンツがかぶせられた』と報じられた高木氏の実父・孝一元市長の銅像が立っています。登下校時に目に入るだけに、相当ショックが大きいようです。大学受験を控えているので、かなりピリピリしているといいます」(地元メディア関係者)

 高木復興相とは高校時代の同級生だった妻との関係もギクシャクしているようだ。「一度は離婚話がまとまったが、妻側がひっくり返した。今は別居中」(政界事情通)という。


 憲法53条違反もなんのそのの“安倍お友達内閣”だが、その構成員には問題児が少なくない。

 高木毅という男は、酒癖のみならず、いろいろと問題がある。

 しんぶん赤旗の報道によれば、高速増殖炉「もんじゅ」を運営している独立行政法人「日本原子力研究開発機構」の関連企業「高速炉技術サービス」が、高木が代表を務める自由民主党福井県第3選挙区支部及び高木の資金管理団体「21世紀政策研究会」のパーティー券を購入し、高木側に対し計354万円の献金を行っていた事実がある。

 明らかに、原子力ムラの構成員なのである。

 なぜ、その彼が、3.11と原発事故からの復興を重要な使命とする大臣になったのか・・・・・・。

 この人の父親のことを考えると、ますます「復興相」が、どれほど彼に適さないか分かろうというものだ。
 
 紹介した記事にもあったように、高木大臣の父は、高木孝一。長らく敦賀市長として原発誘致に励んできた方。2012年6月1日に93歳で亡くなっている。

 3.11から約三か月後の記事で、1983年1月26日に石川県羽咋郡志賀町で開かれた「原発講演会」(地元の広域商工会主催)において、当時の高木孝一敦賀市長が行った講演の内容を紹介した。
2011年06月18日のブログ

 内橋克人著『原発への警鐘』(初版は講談社文庫、2011年4月に朝日新聞出版より改題された復刻版が発行)からの引用が中心なのだが、当時同書を未読だった私は、 “とらちゃん”が管理人のブログ「晴天とら日和」から引用させていただいた。
「晴天とら日和」の該当記事

 “原発は地域振興になる”という神話を作り出そうとしてきた電力会社が行う「地域振興」の実態がわかる内容の一部を、あらためて紹介したい。

 では、1983年1月26日に石川県羽咋郡志賀町で開かれた「原発講演会」での高木孝一敦賀市長の発言内容。

 実は敦賀に金ケ崎宮というお宮さんがございまして(建ってから)随分と年数が経ちまして、屋根がボトボトと落ちておった。この冬、雪が降ったら、これはもう社殿はもたんわい、と。今年ひとつやってやろうか、と。そう思いまして、まあたいしたカネじゃございませんが、6000万円でしたけれど、もうやっぱり原電、動燃へ、ポッポッと走って行った(会場ドッと笑い)。あっ、わかりました、ということで、すぐカネが出ましてね。それに調子づきまして、今度は北陸一の宮、これもひとつ6億で修復したいと、市長という立場ではなくて、高木孝一個人が奉賛会長になりまして、6億の修復をやろうと。今日はここまで(講演に)来ましたんで、新年会をひとつ、金沢でやって、明日はまた、富山の北電(北陸電力)へ行きましてね、火力発電所を作らせたる、1億円寄付してくれ(ドッと笑い)。これで皆さん、3億円既に出来た。こんなの作るの、わけないなあ、こういうふうに思っとる(再び笑い)。まあそんな訳で短大は建つわ、高校は出来るわ、50億円で運動公園は出来るわね。火葬場はボツボツ私も歳になってきたから、これも今、あのカネで計画しておる、といったようなことで、そりゃあもうまったくタナボタ式の街づくりが出来るんじゃなかろうか、と、そういうことで私は皆さんに(原発を)お薦めしたい。


 この講演会で高木市長は、他にもとんでもない問題発言をしており、ネットで検索すると結構探しやすいのだが、「晴天とら日和」さんは継続的に脱原発的な内容を取り上げているので、あえて引用しリンクさせていただいた。「晴天とら日和」では、これらの引用の後で、次のように引用書からの情報を補足している。

原発に限らずこうした事業を誘致した政治家が懐に入れるリベートは、投資金額の1~3%と言われています。原発1基3000億円とすれば、リベートは30~90億円と言うことです。この講演が効を奏してか、会場となった志賀には北陸電力の志賀原発1号機が建設され、運転を開始しています



 高木孝一敦賀市長の言葉に、「原子力による地域振興」の実態が現れている。

 今年7月も含めて何度も書いているが、今また原発再稼働が加速する背景には、「電源三法交付金」という、原発が一度立地された地域では、原発がなければ経済的に成り立たないように仕向ける悪法の存在が大きい。
2015年7月7日のブログ

 以前の記事と重複するが、「原子力による地域振興」の実態の基本は、現在も大きく変わらないだろうから、あえて記す。

 無用のハコ物以外に、本来の地域振興や活性化のためにインフラを構築することなどは、政府も電力会社も真剣に考えていない。そして、原発が運転開始になってしばらくたつと、多額の固定資産税を支払っていることを盾に、自治体にばら撒かれる“小遣い”は減っていき、自治体は地方交付税がなくなるなど、次第に財政が悪化する。すると、また原発増設という“悪魔のささやき”が始まる、という具合だ。

 「ヤクが切れたから、くれ」「しょうなねえなぁ、ほれ」という構造とどこが違うのか。ドランカーの体がボロボロになるように、原発立地自治体も、放射能汚染と“金という麻薬”で、ボロボロになる。

 だから、禁断症状になった自治体は、地場産業も農業も自然も失ってしまった後で、食べていくための「麻薬」の誘惑を断わるのは難しい。今日、定期点検中の原発の運転再開にあたっても、間違いなく地元自治体には原子力村からさまざまな形の「麻薬」が目の前にぶらさげられているはずだ。


 野党は、原発再稼働の流れに、まったく抵抗できていないように見える。
 TPPにしても然り。
 もちろん、安保関連法案も、まだまだこれから議論されるべき問題だ。

 国会の存在意義が、今問われている。

日本国憲法第五十三条 
内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。


 国会開催を規定する憲法53条に違反している政府を、なぜ野党は追及し切れないのか。
 三権分立の司法に、なぜ訴えることができないのか。
 まだ、詳しく調べていないのだが、政府の国会開催拒否は、明らかに違憲であり、国民にとって大いなる損害を強いることなので、義務付け違反として訴えることができるはずだ。
 「どうぜ、訴える気などないだろう」と、タカをくくている政府に、堂々と戦いを挑む議員や党首はいないのか・・・・・・。

 話を戻す。

 親子代々の原子力ムラの一員である高木復興相などに、3.11や原発事故からの復興など任せられない。

 野党は、追及の手を緩めず、彼を退陣させ、安倍内閣打倒を一日でも早く実現すべく結託すべきではないのか。


名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by koubeinokogoto | 2015-10-28 21:33 | 原発はいらない | Comments(0)

人間らしく生きることを阻害するものに反対します。


by 小言幸兵衛