幸兵衛の小言

koubeinoko.exblog.jp
ブログトップ
 東京ディズニーランド(TDL)に勤務していた女性二名が、パワハラを訴えている裁判の第一回口頭弁論があったことを、いくつかのニュースで知った。

 共同通信の47NEWSから引用する。
47NEWSの該当記事

TDL着ぐるみ訴訟で初弁論
過重労働、パワハラ争う

2018/11/13 13:16
©一般社団法人共同通信社

東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着て、ショーなどに出演していた女性契約社員2人が、過重労働やパワーハラスメントで体調を崩したとして運営会社「オリエンタルランド」に計約755万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が13日、千葉地裁(阪本勝裁判長)で開かれ、同社側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、2人のうち29歳の女性は2015年2月に雇用され、重さ10~30キロの着ぐるみ姿でパレードやショーに出演。17年1月、腕に激痛が生じ「胸郭出口症候群」と診断され休職している。労働基準監督署は同年8月、業務との因果関係を認め労災認定した。

 一方、38歳の女性は08年4月に雇用された。13年ごろから複数の上司にパワハラを受けたと主張。「死んでしまえ」「30歳以上のばばあはいらねえんだよ」などの暴言もあり、心療内科に通院することになったとしている。

 この女性は首の負傷で今年夏ごろに労災認定を受けたという。13日の意見陳述で、29歳の女性は、体調が悪くなった時も「新入りが休みたいとは言えなかった」と述べ、38歳の女性は「窓も開かない閉鎖された空間でパワハラやいじめがあった」と訴えた。

 オリエンタルランド広報部は「係争中の案件のためコメントは差し控える」とした。

 オリエンタルランンドの「請求棄却を求める」という態度や、「コメントは差し控える」という広報部の言葉、実に、がっかりだ。

 団体交渉を重ねてきたものの、こういう事態に至ったようだが、なぜ訴訟にまで至る前に、二人の女性と和解できなかったのか。

 弁護士ドットコムからも引用する。
弁護士ドットコムの該当ページ

2018年11月13日 12時02分
ディズニーパワハラ訴訟、初弁論でキャスト「夢の国に未来はない」と悲痛の訴え

東京ディズニーランド(千葉県浦安市)で着ぐるみをかぶってショーなどに出演していた契約社員の女性2人が、過重労働やパワハラで心身に苦痛を受けたなどとして、運営会社オリエンタルランドに対し、計約755万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が11月13日、千葉地裁(阪本勝裁判長)で開かれた。会社側は答弁書で請求棄却を求めたが、認否については保留している。

意見陳述に立った女性2人は「夢の国に未来はない」「仕事内容を外部に話してはいけなかったため、友達や家族に話すこともできなかった」と訴えた。

●「ゲストの笑顔に会いたい」と訴え

女性(29)は意見陳述で、捻挫や熱があっても通常どおり働かなければならない過酷な現場について振り返った。2016年11月ごろから左腕が重くなりはじめていたが、休む場合には代わりを見つけなければならず、出演し続けていたという。「やりがいがあっても怪我をしたら終わり。世界に誇れるディズニーとして、キャストが人としても大事にされるよう裁判に夢を託しました」と訴えた。

また、もうひとりの原告である女性(38)は、ディズニーで働くことが中1からの夢だった。ダンスや芝居を磨き、24歳でようやく憧れの仕事につくことができ「無我夢中だった」と振り返る。しかし、入社当時から厳しい上下関係といじめがあり、「やりたい役があるなら、上司に気に入られるように」と言われたこともあったという。

13年1月には、来場客と記念撮影などを行う「グリーティング」中に客(成人男性)から故意に右手薬指を反対側に折られて負傷したという。その後、グリーティングに当たっていると、恐怖でフラッシュバックし、過呼吸を起こすようになった。それでも上司は「次に倒れたら辞めてもらう」と取り合ってくれなかったという。

女性は「このまま我慢しても限界がくる。この仕事が好きで、ずっと続けたい。ゲストの笑顔に会いたい。安心して働ける職場が私の夢です」と涙ながらに訴えた。

●「ゲストの夢を壊す」と苦悩

口頭弁論後、女性と代理人、女性が所属する「なのはなユニオン」などが弁護士会館(千葉市)で会見を開いた。女性2人は裁判を起こすことで「ゲストの夢を壊す」と苦悩しながらも、職場環境の改善を求めて、裁判に踏み切ったという。

女性(29)は「出演者であることを公言することで、『夢を壊した』とされ、現場に戻ることはまず難しいと思っている」としながら、「少しでも長く働き続けられる環境に変わることが願い。裁判を起こすことはとても勇気が必要だったけれど、声をあげることが、現場でよくしてくれた方への恩返しと信じたい」と語った。

また、女性(38)も「夢を守るため」裁判を起こすことを躊躇したという。しかし、上司にいじめを相談しても変わらず、相談したことでよりひどくなっていったことから、「このまま耐えるだけではこの先も何も変わらない」と訴訟に打って出ることを決意した。

ゲストの笑顔やありがとうという言葉に助けられ、どんなことにも耐えることができた。しかし、毎日悪口が飛び交う職場でいじめに耐えられず、仕事は好きなのに辞めていく同僚を見ていると「この職場環境で最高のパフォーマンスができるのか疑問に思った」という。

女性(38)は「相変わらずディズニーの世界が大好きで、この仕事をずっと続けたいし早くゲストに会いたい。裁判することは怖い。でもディズニーが悪いのではありません。安心して働ける職場になってほしい」と語った。

 このお二人は、裁判に至るまで、ずいぶんと自問自答したことだろう。

 その複雑な心情は、「ディズニーが悪いのではありません」という言葉に象徴されている。
  
 どんな仕事も、体調が悪くて休みたくても、代りの人がいそうもないなら、つい無理をしてしまうと思う。
 しかし、心身ともに無理が重なれば、とても「夢」を売る仕事などできるはずもない。

 契約社員であろうが、社員。彼ら、彼女たちが働きやすい環境をつくることで、初めて、お客さんに「夢」を売ることができるはず。

 キャストが素顔を晒すことの重大性を、このお二人は十分に分かった上で、辛抱の限界を超えたために、苦渋の決断をしたのだと察する。
 
 しかし、会社側はというと、こういう行動に出ている。
 引用を続ける。

●弁護士「身分に影響すると言わんばかりの書面」

代理人の広瀬理夫弁護士によると、会社側から原告側に対して情報管理の徹底に関する社内ルールを守るよう求める内容の書面が届いたという。

廣瀬弁護士は「この裁判の直前になって、秘密事項や会社の業務の内容の詳細について話すとあなた方の身分に影響すると言わんばかりの書面が送られてきた。異常な状態だ」と指摘した。

会社は団体交渉の中で、「労働災害に認定されたことは認めるが、労働災害認定=安全配慮義務違反があったということではない」と主張しているという。


 最後の会社側の発言、なんとも残念だ。

 今回の訴訟におけるオリエンタルランドの対応は、「ディズニー」というブランド・イメージをも落としかねない。

 企業には、それぞれに「売り物」がある。

 オリエンタルランドは、いったい何を売る企業なのか・・・・・・。

 お客に「夢」を売る企業だとするならば、まず第一に、社員の夢を大事にする企業でなければならないと思う。

 10年の職歴のある女性の、「相変わらずディズニーの世界が大好きで、この仕事をずっと続けたいし早くゲストに会いたい。裁判することは怖い。でもディズニーが悪いのではありません。安心して働ける職場になってほしい」という言葉を、会社側は真摯に受け止めて欲しいと思う。

 甘い、という指摘もあるかもしれないが、私はこう思う。
 彼女の「夢」を壊さないようにすることこそ、子供たちの「夢」を大事にすることにつながるのではないだろうか。

[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-11-13 21:05 | 責任者出て来い! | Comments(0)
 麻生太郎という人は、とかく、自分のことを棚に上げて発言する。

 朝日から引用。

朝日新聞の該当記事


不摂生な人の医療費負担「あほらしい」に麻生氏が同調
2018年10月23日16時46分

 麻生太郎財務相は23日の閣議後会見で、不摂生で病気になった人の医療費を負担するのは「あほらしい」とした知人の発言を紹介し、「いいことを言う」と述べた。

 麻生氏は「おれは78歳で病院の世話になったことはほとんどない」とした上で「『自分で飲み倒して、運動も全然しない人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしい、やってられん』と言った先輩がいた。いいこと言うなと思って聞いていた」と話した。記者から麻生氏も同じ考えかと重ねて問われると「生まれつきもあるので、一概に言うのは簡単な話ではない」と説明。予防医療の推進自体は「望ましい」とも語った。

 麻生氏は2013年1月の社会保障国民会議では、終末期医療に触れ、「さっさと死ねるようにしてもらうとか、考えないといけない」と発言。延命治療についても「(自分なら)その金が政府のお金でやってもらっているなんて思うと、ますます寝覚めが悪い」と述べ、その後、発言を撤回している。

 まず、その原因が不摂生にあろうが、摂生していての疾病であろうが関係なく、日本の健康保険制度の適用は公正であるべきだ。

 もちろん、予防を呼びかけることは重要だ。

 しかし、麻生太郎が、知人の個人的な見解について、政府の責任ある立場にあることの自覚なしに同調するのは、あまりにも軽率。

 もっと言うなら、この男、不摂生はしないのか・・・・・・。

 私は、国民の血税を使って不摂生しているのではないか、と思っている。

 これまでにも何度かメディアでも指摘されているが、この人、税金でさんざん飲み食いしているのだ。

 「赤旗」から引用する。

しんぶん「赤旗」の該当記事

2017年12月29日(金)
政治資金使って閣僚ら飲食三昧
麻生氏 高級クラブ1回108万円
塩崎氏 会食1日9店に87万円

300万超9人 1000万超2人 16年分

 自民党国会議員による政治資金を使った飲み食いがいっこうに止まりません。なかでも麻生太郎財務相ら2人が2016年に1000万円を超える支出をしていたことが28日、同年分の政治資金収支報告書からわかりました。
 (井上拓大、矢野昌弘)


e0337865_15002467.jpg


 安倍内閣の閣僚や16年に閣僚だった自民党議員が代表となっている資金管理団体を調べたところ、少なくとも9人が飲み食いに総額300万円を超える多額の支出をしていました。(表参照)

 最も多かったのは、今年も麻生財務相の資金管理団体「素淮会」でした。調査を始めた14年は1531万円、続く15年は1672万円でしたが、16年は1754万円とさらに増えていました。3年連続でダントツの支出1位でした。

 支出先は、前年も多額の支出をした高級クラブに1回で108万円を払うなど、多額の支出をしていました。

 また、星の数で料理店を格付けする「ミシュランガイド東京2017」の常連店でたびたび支出しています。

 東京・銀座の三つ星すし店に3回、渋谷区の二つ星日本料理店に4回も支出していました。

 「ミシュランガイド」では、三つ星は「そのために旅行する価値のある卓越した料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」となっています。

 支出の目的は、いずれも「会合」となっています。しかし、こうした料理店や高級クラブで、わざわざ政治活動の「会合」をするのか、疑問です。

 塩崎恭久前厚生労働相は1225万円を支出。15年の1101万円からさらに支出を増やしています。東京・港区赤坂の一つ星日本料理店に支出した他、「会食」として1日で9店に計87万円を支出していました。

 16年1月に口利き疑惑で経済再生相を辞任した甘利明衆院議員は、15年の1128万円から大きく減ったものの392万円を支出。共謀罪をめぐる国会審議で、“迷答弁”を連発した金田勝年前法相は「飲食代」「食事代」の名目で計404万円を使っていました。この他にも「酒代」として73万円を秋田県内の酒造メーカーなどに支出しています。

 政治資金は非課税と優遇されており、政治活動を口実にした飲み食いへの支出は、国民の厳しい監視が必要です。

 少し古いが、首相だった頃でさえ、麻生太郎は六本木の会員制クラブによく出入りし、午後九時頃入店し、3時間ほど滞在していたことなどが確認されている。

 それって、摂生している、と言えるのかね。

 健康に関する不摂生でもあり、税金の不節制でもある。

 まだ、大きな病気などになっていないから、知人の言葉に同調しているようだが、ミシュランの店でコレステロールたっぷりの料理を食べ、会員制クラブで深酒して病気になったら、あんたには保険適用外の医者にでもかかってもらおうか。

 それまでにも税金を無駄にしてきた人に、我々の保険料を使ってもらいたくないものだ。

 とはいえ、ブラックジャックも、あんたの面倒はみないじゃないかな。

 失敗しない「ドクターX」でも探すかい。

 いつどうなるか分からないから、国民皆保険制度で相互扶助しようということ。

 不摂生を語る前に、まずご自分の生活態度をあらためるべきではないかなぁ、太郎さん!

[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-10-24 20:59 | 責任者出て来い! | Comments(0)
 沖縄県の知事選は、日本の政治において久しぶりに味わう、嬉しいニュース。

 しかし、大手メディアはこのニュースをほとんど“スルー”していたことを、LITERAの記事が指摘している。

LITERAの該当記事

政権忖度? 沖縄知事選の詳報をテレビが一斉スルー! 『ひるおび!』では立川志らくが辺野古反対を「妨害」よばわり

 という題の10月1日付けの記事から引用する。

 辺野古新基地建設に反対する玉城氏を新たな知事に選ぶという沖縄の民意があらためて示されたというのに、徹底的に無視する──。この冷酷な安倍政権の態度は許しがたいものだが、しかし、それはメディアの報道も同じだ。

 というのも、投開票から一夜明けた本日、NHKの『ニュース7』が、沖縄県知事選の結果について、まったくふれなかったのだ。

 もともとNHKは今回の沖縄県知事選についてほとんど取り上げてこなかったが、まさか、看板のひとつである報道番組で結果にさえふれないとは、あまりに露骨すぎるだろう。

 さらに、民放のワイドショーも、ほとんどが沖縄県知事選の話題をスルーした。きょうのワイドショーは軒並み、台風に貴乃花親方問題、樹木希林の告別式、平尾昌晃の遺産騒動、大阪府警富田林署から逃走していた樋田淳也容疑者の逮捕といった話題をピックアップ。沖縄県知事選の結果をスタジオのコメント付きで取り上げたのは『ひるおび!』(TBS)だけで、それも10時台の新聞チェックのコーナーでわずか約8分間だった。

 これは、2014年に翁長知事が当選した前回選挙と比べると、あまりにも違いがありすぎる。現に、前回の選挙の翌日は、『とくダネ!』(フジテレビ)ではオープニングから翁長氏の当選を伝え、当時、現職だった仲井眞弘多元知事による辺野古沖の埋め立て承認の問題を取り上げた。さらに、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)でも2番目のニュースとして「“普天間基地移設反対派”が当選」と時間を割いて報じ、『スッキリ!!』(日本テレビ)も選挙結果を伝えていた。

 ちなみに、前回の2014年時よりも時事ネタを扱うワイドショーの数は増えている。しかも、今回の沖縄県知事選では、ワイドショーの大好物である小泉進次郎議員が3回も沖縄入り。その上、自民党はつい先日まで安倍首相の“敵”だった石破氏さえ応援に駆り出していた。また、玉城氏の当選は日本で初のミックスルーツをもつ知事の誕生でもあり、ワイドショーが食いつく“ネタ”は山ほどあったのだ。

 なのに、前回とは打って変わって、選挙結果を取り上げない──。このわかりやすい事実が示しているのは、いかにNHKやワイドショーが、沖縄の民意を伝えることを「政権批判」と捉えているのか、という問題だろう。

 またもや、“忖度”もここまできたか。

 なかでもNHKは、酷い。

 安倍の鹿児島での総裁選出馬宣言を“生”で放送するほど政権に肩入れし、沖縄県知事選の自民党敗北については、こんな扱いだ。

 “公共”という看板を、早く下ろした方が良い。

 民放では、相変わらず“コメンテーター”なるタレントが、とんでもないことを言っている。

 LITERAの引用を続ける。

つまり、こういうことだ。進次郎議員を筆頭に、菅官房長官や二階俊博幹事長などの大物政治家まで動員するなど自民党が総力戦を繰り広げながら敗北したという事実。そして何より、沖縄県民が辺野古新基地建設に反対という民意を国に叩きつけたという事実。そうした紛れもない「事実」を伝えることさえ、「政権批判をしたと圧力をかけられるかもしれない」と怯え、“報道しない”という忖度を働かせた──そういうことではないのか。

 実際、約8分間だけ知事選の結果について取り上げた『ひるおび!』では、立川志らくが「遺志を継ぐだけではなく今後、理想を現実にしないと人びとは待ってくれないですよね」「(基地建設を)妨害する、つくらせないっていうのはいいんだけど、それじゃあどうするんだってことですよね」などとコメント。八代英輝も「おそらく辺野古に積極的に賛成の人って国民に誰もいないと思うんですよ」と言いながら、そうした沖縄の民意を「理想論」だと述べた。辺野古の新基地建設に反対することは「妨害」であり、反対という民意は「理想論」でしかない……。つまり、沖縄の声の側に立つのではなく、政権の側から知事選の結果を斬ったのだ。

 志らくの言葉には、あきれる。

 「理想を現実にしないと人びとは待ってくれない」と言う「人びと」とは、誰を指すのか。

 沖縄の人びとが誰を選んだのか、という事実こそが、理想を現実にするための行動であることが、分かっていない。

 そもそも、志らくは、自分の意見を述べていない。
 表層的に、批判しているだけである。

 「おまえはどう考えているんだ!」と問いたくなる。

 それを言っちゃあ番組に出れない、という構造にこそ問題もあるのだが、噺家が庶民の立場ではなく、“おかみ”の視点に立ったり、中立を装う評論家になってしまうのは、私は許せない。

 逆なのだ。
 「二本差しが怖くて、田楽が食えるか!」と言う八っつあん、熊さんのように、おかみのやることへの批判精神を笑いで包んで発言してこそ、噺家ではないのか。

 沖縄市民が辺野古移転に身体を張って反対していることの、問題の本質が、志らくや八代には分からないのか、分かろうとしないのか・・・・・・。


 第四次安倍内閣は、最低最悪の内閣に近いかもしれない。

 さっそく文部科学大臣が、暴言を吐いている。

 あえて言うが、馬鹿な発言。

 しかし、馬鹿に刃物を持たせると怖い、のだ。

 今、大手メディアが、そんな内閣への批判精神を失う、馬鹿なメディアになってきた。

 創価学会員でありながら玉城候補に一票を投じた人を含め、自民党の圧力に屈しなかった沖縄県民の精神を、メディア人は、しっかりと受け止めるべきではなかろうか。


[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-10-04 12:27 | 責任者出て来い! | Comments(6)
 自民党総裁選における、安倍陣営の秋葉原の“動員”には、驚いた。

 大作映画のエキストラか、という人数。

 他にも、石破陣営を叩く姿勢や、モリカケ問題における詭弁、まさに独裁者としてやりたい放題。

 LITERAから引用する。

LITERAの該当記事

安倍首相が秋葉原街宣で大量の組織動員! 係員が「動員の方ですか?」とステッカー提示求め一般市民を排除
2018.09.19.

 本日、自民党総裁選の最終日を迎え、安倍首相はいつものJR秋葉原駅前に現れたが、またも駅前ロータリーには、日の丸の小旗をふる聴衆が大集結していた。しかし、この光景はなんともトホホな裏があった。

 今回の総裁選で安倍首相は醜態を晒しつづけてきた。たとえば、対抗馬である石破茂・元幹事長の陣営に対し「干すぞ」と恫喝したり、神戸市議らにも「石破の応援演説に参加すれば将来に差し障る」と圧力をかけ、さらに石破派の斎藤健農水相も安倍支持の国会議員から「辞表を書いてからやれ」と迫ったことを暴露されるなど、その「パワハラ体質」をいかんなく発揮。

 しかも、台風21号や北海道地震などの大規模災害が連続して発生、石破氏は総裁選の延期を提案したが、安倍自民党はこれを拒否して3日間の選挙活動の自粛とした。その結果、東京・銀座で予定されていた8日の安倍首相と石破氏による街頭演説会は中止となり、東京では2人の合同街頭演説会がおこなわれなかった。

「公正、正直」をスローガンに掲げ、安倍首相が民主主義をいかに壊しているのかを訴えながら憲法改正にも「まずは議論を」と主張する石破氏は、当初、国民からの支持を伸ばしていた。現に、ANN世論調査の8月18・19日実施時点では、自民党の次期総裁は安倍氏がいいと答えた人は34%だったが、石破氏は42%で安倍首相を上回ったほどだ。

 東京で合同街宣演説会を開けば、その声援に差がつき石破人気が印象付けられること、さらに昨年の都議選時のように「こんな人たち」から安倍首相への批判や抗議の声があがることを安倍陣営は恐れ、災害にかこつけて合同街宣演説会を中止にしたのである。

 安倍陣営の姑息さには反吐が出るが、それはきょうの単独街宣も同じだった。きょうの秋葉原街宣で安倍陣営は、日の丸を振る安倍応援団だけではなく、業界団体にまで大々的な「動員」をかけていたのである。

●係員が立ちはだかり「動員の方ですか?」と一般市民を排除し、支持者を良席へ誘導

 事実、安倍首相が演説をおこなった街宣車に近い歩道は、カラーコーンとバーで通行を規制し、さらにメディアのカメラが並んだ側の安倍首相がよく見える場所や、同じくもっとも眺めがいい2階の通路正面側では、鉄柵が張り巡らされ、中に入ろうとすると自民党スタッフがこう言って立ちはだかった。

「動員の方ですか? ステッカーを見せていただかないとここには入れません」

 きょうの街頭演説会の開始前、秋葉原駅前ではいろんな場所でスーツ姿の人々が名刺交換をおこない、「自民党総裁選 9月20日開票」と書かれた白いステッカーを手渡している場面があちらこちらで見られた。

「週刊朝日」オンライン限定記事(9月16日配信)によると、9月14日、「安倍総裁三選を応援する有志の会」代表・下村博文衆院議員の名前で、こんなFAXが〈東京都内の業界団体〉に送られていたという。

〈自由民主党総裁選挙の投開票を控え、私ども東京都選出国会議員有志は「安倍総裁三選を応援する会」を結成し、下記の通り「東京街宣演説会」を開催することと致しました。急なお願いで大変恐縮ではございますが、皆さま方におかれましては是非足をお運び頂き、できるだけ多くの方の動員にもご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます〉

 しかも、このFAXにはご丁寧にも〈東京街頭演説会に(出席・欠席)します〉と出席するか否かを丸をつけて報告させる「出欠票」が付いており、そこには「団体名」や「参加人数」、「現場担当者名」「連絡先携帯番号」までをも記述して返信するよう求めている。きょう、秋葉原でやりとりされていた総裁選の白ステッカーは、こうやって動員をかけられてやってきた人々に配られていたのだ。

 一万人の動員を目指し、結果として三千人ほどの“サクラ”を集めたようだ。

 この“サクラ”あるいは“エキストラ”によるバリケードは、「アベヤメロー」と叫ぶ一般市民を遠ざけるために動員され、また、安倍の支援者が多いことを示すための擬似街頭演説の映像化のために召集されたわけだ。

 石破は、対抗上、渋谷で「国民」を連呼。
 こっちにどれだけ“サクラ”が存在したかは知らない。

 結果は、想定通りの安倍の三選。

 しかし、石破の得票は、安倍陣営の予想を上回った。

 朝日新聞から引用する。

朝日新聞の該当記事

 総裁選は1人1票の投票権を持つ国会議員票405票と、党員・党友による地方票405票の計810票で争われた。首相は553票(議員票329票、地方票224票)を獲得し、254票(議員票73票、地方票181票)だった石破氏を破った。

 国会議員票については、朝日新聞の事前の取材で首相は337票を集めていたのに対し、石破氏は50票にとどまっていた。だが、実際の投票結果では石破氏が20票以上を上乗せし、首相は取材の数字を下回った。

 議員票で圧倒的にリードし、首相の3選が確実視される中、焦点になっていたのは地方票だった。首相は地方票でも石破氏に勝利したものの、石破氏の獲得票は、両陣営の事前の予想を上回った。

 「勝てば官軍」なのだろう、長州出身の男にとっては。

 しかし、今回の石破が得た票は、身内での現政権への批判票と言えないこともないが、あくまで自民党内の出来事。

 もし、小泉の倅がもっと早くに石破支持を明確にしていたら、と思う人も多いと思うが、しょせん、あの若者も自民党という井の中で、うまく泳ぐことしか考えていない蛙だ。

 今ほど、政治家と国民が乖離している時期はないように思う。
 
 秋葉原の“サクラ”の壁の外にいた「アベヤメロー」を叫ぶ人たちが、日本中にいることを、そのうち安倍は知ることになるはずだ。

 独裁者は、そう長くは君臨できるはずがない。

[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-09-20 22:27 | 責任者出て来い! | Comments(0)
 本日未明の大地震で、泊原発の外部電源が一時喪失していたという、恐ろしい記事。
47NEWSの該当記事

泊原発で外部電源が一時喪失
使用済み燃料は冷却継続
2018/9/6 13:48

 6日午前に北海道で発生した地震で、震度2を観測した泊村にある北海道電力泊原発は午前3時25分、外部電源が喪失、午後1時までに復旧した。同原発は現在停止中で、1~3号機の原子炉に核燃料は入っていないが、非常用発電機6台を起動して、使用済み燃料計1527体を貯蔵中のプールの冷却を続けた。原子力規制庁によると、原子炉の冷却に必要な重要設備に異常は見られず、原発の敷地内や周辺の放射線量に変化はないという。

 規制庁によると、原発周辺にある放射線監視装置(モニタリングポスト)計91基のうち21基が、地震の影響で停止した。

 原発は、停止中だって、使用済み燃料は冷却を続けなければならない。
 そのために外部電源が必要となり、大量の電気が必要な発電所、という皮肉。

 泊原発については、ずいぶん古くなるが書いたことがある。
2011年6月28日のブログ

 重複するが、鎌田慧著『原発列島を行く』(集英社新書、2001年11月初版発行)から、あらためて泊原発の誕生の背景や、失われた海のことを紹介したい。
e0337865_16392072.jpg

鎌田慧著『原発列島を行く』
 泊は、石炭の町から、原発の町に変わった歴史を持つ。
村の苦境が狙われた
 北海道の積丹半島の付け根に建設された泊原発が、立地決定の69年当時、「共和・泊原発」と呼ばれていたのは、隣接する共和町との境界線あたりが予定地とされていたからだ。
 このあたりが、建設候補地に選定されたのは、その二年前の67年。それを受けたかたちで、古宇郡泊村には「誘致期成会」が結成された。しかし、岩内郡と泊の両漁協は、真っ向から反対した。
 かつて海の色を変えたといわれたニシンブームは去っていたとはいえ、北上してきた対馬暖流を阻むかのように、突兀(とつこつ)として日本海に突きだした積丹半島は、スケトウダラの産卵場であり、ウニの宝庫でもあった。
 ほぼ一万人を数えていた泊村の人口が、一挙に半減したのは、64年4月、村内にあった茅沼炭鉱閉山の打撃によった。
 この炭鉱は、タラ獲りの「漁夫」によって発見されたもので、函館奉行所、官営炭鉱としての歴史を経て操業108年、戦争末期には、労働者の四分の三が朝鮮人労働者だった(『茅沼炭鉱史』)。
 炭鉱とニシン漁によって、内地からの労働者を多く抱え、泊村の商店街も繁栄していたのだが、「エネルギー転換」によって、炭鉱は歴史を閉じた。とはいっても、この村が、それまでのように、「石炭から石油へ」と段階を踏むのではなく、いきなり、「石炭から原発へ」と一足飛びになったのをみると、村の苦境が狙われていたのがよくわかる。


 ニシン、そして石炭は、歴史的に北海道の主要産業である。「ニシン御殿」や「黒いダイヤ」という言葉が、懐かしい。炭鉱には落盤事故などの危険はある。しかし、あえて言うのならば、石炭からは放射能が発生しない。

 海岸沿いの炭鉱閉鎖地域の苦境に付け込んだのが、まさに原子力村の常套手段だった。
 スイートコーン(トウモロコシ)畑で立ち話をした農民の話によれば、3号炉建設にともなって、8億円支払われたのだが、それ以外にも5億円が追加されている、という。カネが必要になると、電力会社に「迷惑料」が請求される。「風評被害」が担保だが、どこの原発地帯にも共通する、自立とはほど遠い、「打ち出の小槌」への依存である。
 泊村役場は、ややメルヘンチックな建物で、9億6000万円、屋内アイススケート場(8億円)、国民宿舎(15億円)、公共施設はすべて新築、電柱にはオレンジ色の街灯がともり、12歳以下の医療費は無料である。
 さらに、修学旅行の費用は半額補助、70歳以上の老人には年間70枚の温泉無料券、それ以下の年齢は50枚配布される。村内に家を建てれば、200万円の補助がある。いわば、「原発パラダイス」である。


 この「原発パラダイス」の結果、どうなったのか。
温排水による海水上昇
「岩内原発問題研究会」の斉藤武一さん(四十八歳)は、岩内町立の保育所で、「保育士」として働いている。自治労の組合員で、本部が募集している「文学賞」に、反原発運動のルポルタージュを書き送ってこられていて、選考委員のひとりであるわたしはよく記憶していた。
 定年にちかい年輩のひととばっかり想像していたのだが、五十歳前、まだまだ職場になくてはならない人物である。原発促進の自治体にいて、少数者として抵抗するのには、勇気を必要とする。
 岩内町もまた、泊とおなじように、原発反対派がごく少数の地域である。岩内町にとっての原発は、一村をへだてた村にある存在だから、交付金はすくない。それでも、二基のドーム型の原発は、ちいさな入り江をはさんで、街なかから対岸にくっきりとみえていて、なにやら危なっかしい。その距離わずか五キロメートル。
「原発反対にたちあがるまで、十五年かかりました」
 と斉藤さんは率直である。78年から、彼は岩内港の防波堤で、夕方六時にバケツで採集した、海水の温度の変化を記録してきた。その結果、原発の運転開始前と試運転後の冬季間の水温が、1.6度上昇していることが判明した。
 いうまでもなく、温排水の影響だが、20年にわたって、うまずたゆまず、確実な手つきで原発の海で診断してきた沈着さが、最北の原発反対運動の静かな情熱をあらわしている。「報告書」には、原発から五キロメートル離れた地点での1.6度におよぶ水温上昇について、こう書かれている。
「スケソウが水深200メートルから水深300メートルに移動していることと関係あると思われる」
 不漁になった理由である。斉藤さんの祖父は、茅沼炭鉱から専用鉄道で、岩内港まで運ばれてきた石炭を、貨物船に積み込む「沖仲仕」だった。閉山のあおりを食って失職したのだが、その息子にあたる父親は、スケトウ景気に沸く魚市場のまっただなかで仲買人となった。町内でいちばん最初にテレビを買った、というから羽振りがよかった。
 石炭景気とスケトウ景気。それへの依存と栄華の記憶が、商業都市として拡大した岩内のひとたちの、原発への期待に反転した。

 原発は自然を崩壊させ、恐怖を生み出す。

 停止中でさえ、使用済み燃料棒は、ほぼ永遠に冷却し続けなくてはならない。

 ということは、地震などの自然災害による一次的な危険のみならず、「原発は大丈夫か!?」という問い、そして不安が、ほぼ永遠に消え去ることはない、ということだ。

 そんな原発など、いらない。

[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-09-06 20:47 | 原発はいらない | Comments(0)
 毎日に、早稲田の学生が、東京五輪学生ボランティアに関するサイトを作り、それが、痛烈な諷刺になっていて話題、という記事があった。
 会員用有料記事なので、冒頭の無料部分のみ引用。
毎日新聞の該当記事

東京五輪
学生ボランティア風刺サイト 作者語る

会員限定有料記事 毎日新聞2018年8月23日 07時00分(最終更新 8月23日 08時39分)

「東京五輪学生ボランティア応援団」というサイトが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で拡散している。一見、2020年東京五輪・パラリンピック(7月24日~9月6日)の学生ボランティアを絶賛しているようで、実は痛烈な風刺になっていて、作家の綾辻行人(あやつじ・ゆきと)さんも「大変に健全な皮肉」と自身のツイッターで紹介した。サイトを制作した早稲田大政治経済学部2年の松本海月(かずき)さん(20)に、サイトに込めた思いを聞いた。【大村健一/統合デジタル取材センター】

 そのサイトが、こちら。
「東京五輪学生ボランティア応援団」のサイト

 詳しくは、リンクしてご覧いただきたいが、一部をご紹介。

 冒頭の「ごあいさつ」で、管理人は名前を名乗った後、こう続けている。
いよいよ、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会(以下、東京五輪)まであと2年です!
私も、このやりがい先進国・日本で「美しい五輪」が実現することを大変心待ちにしています。

その東京五輪において、東京五輪組織委員会の皆さんは、私たち学生に、やりがい溢れるボランティアの機会を与えてくださろうとしています。
日本には昔から、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」ということわざがありますが、この貴重な機会を、組織委の皆さんはなんと無料で提供してくださるのです!!

こんな機会、ほかにあるでしょうか?

 そうそう、こんな機会は、そうはない!

 締めの部分。ここに、管理人の言い分が集約されている。
最後に

私は、東京五輪まで2年と迫った今、もうすでに感動と興奮を抑えられません。

1兆円以上もの予算を提示しながらボランティアにはたとえスキルがあろうが無かろうがびた一文出さない組織委の倹約精神、「排除します」と堂々宣言した人間をトップに抱えながら「ダイバーシティ」を掲げる厚顔無恥、東京五輪なんか大した興味もないだろうに宣伝効果やらCSRやらを意識して金だけ出しておく大企業、戦中の金属供出を彷彿とさせる都市鉱山からのメダル製作、本当に環境のことを考えているのならオリンピックなんかやらないほうがよほど環境にいいという当然の論理を無視できる二重思考、どう考えても耐え難いであろう酷暑に対して打ち水で挑もうとする竹槍根性、睡眠やコンピュータの専門家から明確な異論反論が出され、諸外国では廃止が検討されているにも関わらず今更サマータイムを導入しようと躍起になる政治家、問題は山積しているというのに未だにやりがいや絆や感動などといった聞こえのいい言葉に簡単に騙されてしまう国民、これらの要素が揃えば、美しい国・日本は世界に誇る自己犠牲の精神をもって最高の五輪を実現できるに違いないからです。

皆さん、この素晴らしい我が国の、威信を懸けた祭典のためにぜひ身を賭して貢献しようではありませんか!

東京五輪、万歳!
日本、万歳!

 なかなか、いいね、このセンス。

 日本の若者も捨てたもんじゃない。

[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-08-27 18:45 | 責任者出て来い! | Comments(0)
 夏の甲子園が昨日終わった。

 金足農業の決勝進出で、盛り上がったのは事実。

 しかし、エースの酷使には、やはり疑問がある。

 美談や賞賛が並ぶメディアの中にあって、日刊ゲンダイに、次の記事があった。
日刊ゲンダイの該当記事

金足農・吉田輝星を蝕む「登板過多」評論家も将来を危惧
2018年8月22日

「この投球数は、将来を考えれば決していいことではない」

 金足農(秋田)のエース吉田輝星についてこう言うのは、巨人、中大などプロアマ双方で指導者経験がある評論家の高橋善正氏だ。

 吉田は21日の決勝・大阪桐蔭戦で132球を投げ12失点、5回で無念の降板。秋田県勢では1915年の第1回大会以来、実に103年ぶりの決勝進出にチームを導いたものの、深紅の優勝旗には手が届かなかった。

 ドラフト1位候補にも挙げられる右腕は、今大会で計881球を投じた。地方大会の全5試合も完投しており、このベラボーな投球数を問題視する声が上がり始めているのだ。

■15人中3人

 1990年以降、夏の甲子園で活躍した投手の総投球数のデータを見ると、吉田はすでに上位に食い込んでいることがわかる(別表参照)。1大会で650球以上投げた投手15人の中で、プロでも目覚ましい活躍をしたのは、松坂大輔(現中日)と田中将大(現ヤンキース)、02年の新人王を獲得した正田樹くらい。高校時代の登板過多がたたってその後サッパリだったり、プロから見向きもされなかった投手がほとんどだ。

 ここまで9人で戦ってきた金足農は吉田以外に頼れる投手がいないとはいえ、本人は3回戦の横浜戦後に「朝、股関節が痛くて先発を辞退しようと思ったほど」と告白している。登板過多が股関節をむしばんでいることは想像に難くない。

 10年夏に783球を投げて春夏連覇を成し遂げた島袋洋奨(興南=現ソフトバンク)は卒業後、中大に進学。この島袋を1年時に監督として指導した前出の高橋氏はこう言う。

「島袋は高校時代、1週間に2~3回は300球の投げ込みをしていた。大学1年時にすでに筋力はできていたし、スタミナもあった。本人の話では、中学の時に肘を痛めたことはあったが、高校時代にケガをしたことはないと。それでも入学時には左肩に軽い炎症があったため、連投は避けるなど起用法には極力、気を使いました。今の若い子たちは20歳あたりでちょうど大人の体になるという。高校生という成長過程での酷使は非常に負担が大きいのです」

 酷暑の中での連投。

 世の中では「不要不急」の外出は避けるように、などと注意されている季節に、一人の人間の心身が酷使されている。


 これが、日刊ゲンダイの別表。
e0337777_11144783.png


 吉田の881球は、あの斎藤の次に多いことになる。

 いくら体が悲鳴を上げていても、監督に「大丈夫か」と聞かれれば、「大丈夫です」と、つい答えてしまうものだろう。
 
 しかし、生身の体だし、その後に長い人生がある。

 やはり、そろそろ、規則として投球数を制限する時期ではないだろうか。

 何でもアメリカが良いとは思っていないが、WBCの投球数制限など、投手の健康を考慮する考え方は、学ぶべきだと思う。

 MLBの公式サイトに、「ピッチスマート」の説明がある。
MLB.COMの該当ページ

 年齢ごとに投球数の上限の目安が設定されているのと、球数による休養日のガイドラインが設定されている。

 次のようなものだ。
e0337777_11003628.png


 17歳~18歳の一日の投球数の上限は、105球。
 投球数と休養日のガイドラインは、31~45球->一日、46~60球->二日、61~80球->三日、81球以上投げた場合は、4日の休養を取るように定めている。
 
 これは、一つの目安になると思う。

 「これでは層の厚いチームしか勝てない」とか、「休養日を多く設けると、開催期間が長くなり費用が増える」とか、いろいろ批判もあるかもしれない。

 しかし、高校野球は、いったい誰のためにあるのか。

 当事者たる一人一人の選手の野球人生を短くさせてでも、一時の「見世物」として楽しければいいのだろうか。

 私は、「勇気と感動をありがとう」などという言葉は、嫌いだ。

 今必要な勇気とは、選手の健康を最優先して、エースを酷使しない仕組みを導入することではなかろうか。

 
[PR]
# by koubeinokogoto | 2018-08-22 12:33 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)

人間らしく生きることを阻害するものに反対します。


by 小言幸兵衛