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幸兵衛の小言

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たまには、真っ当なことを言うこともある、班目委員長。

原子力安全委員会の班目委員長が、たまには真っ当なことを言っているようなので、こういう時もご紹介しないと、片手落ちかと思い、時事ドットコムから引用。時事ドットコムの該当記事

「1次評価だけでは不十分」=安全委、再稼働判断せず−班目委員長 

 原発再稼働の前提とされるストレステスト(耐性評価)の1次評価について、国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は20日、「1次評価だけでは安全性評価としては不十分」とした上で、「再稼働の是非は政府が判断する。安全委は判断しない」と述べた。同日の定例会議後の記者会見で質問に答えた。
 ストレステストをめぐっては、経済産業省原子力安全・保安院が、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に関する評価審査書をまとめており、安全委は21日から妥当性について議論を始める。3月末までに結論を出す予定だが、地元自治体は再稼働に慎重な姿勢で、班目委員長の発言は再稼働問題に影響を与える可能性がある。
(2012/02/20-17:18)



 先日、ストレステスト意見聴取会委員をつとめられている井野博満さんと後藤政志さんによる“緊急声明”を原子力資料情報室のサイトから全文紹介したが、その中の一部を再度引用したい。2012年2月15日のブログ
 

(3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせて評価しなければ、地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。電力事業者は、原子力安全・保安院の指示により、これを2011年末を目処に提出するはずでしたが、関西電力は二次評価結果を未だに提出していません。



 「一次評価」と言うからには、「二次評価」もあって、その全てが提出されない限り、安全か否かの判断はできない。そもそも、原子力安全・保安院の基準そのものが、耐震基準などまったく妥当性に欠ける甘いもので、安全性の問題は残っている。フクシマの事故原因を「津波」にのみ求め、「地震」の影響はなかったとする“原子力ムラ”陣営の走狗と化した安全・保安院の言うことを、まっとうな日本人なら誰も信用しないだろう。

 そういう意味では、斑目委員長が「1次評価だけでは安全性評価としては不十分」と言うのは、まったくその通り。私は、この人も安全・保安院の“一味”として動くと見ていたので、謝らなければいけないかもしれない。

 しかし、手放しで褒めるわけにもいかない。「再稼働の是非は政府が判断する。安全委は判断しない」 という発言は、何ともいただけない。
 安全委は、政府が再稼動しようとしても、「安全」性の観点から止める役割があるのではないか。どうも、根本的なところは、やはり変わっていない、のだろうなぁ。もし再稼動をした何か問題があっても、「我々は『安全』とは言っていない。再稼動は、あくまで政府が決めたこと」と逃げたいだけなのだろう。

 4月以降、原子力の安全を管理する組織は、いったいどうなるのだろう。原子力安全・保安院も原子力安全委員会も、所属組織や名前は変わろうとも、ほとんど同じ顔ぶれで横滑りするだけなら、税金を使って引越し代がかさむだけではなかろうか。そんな気がしてならない。
Commented by hajime at 2012-02-22 19:30 x
実力者揃いのいい会ですね。
喜多八、志ん輔、一朝師なんて揃っては中々見られませんね。
花助さんは、初めてでしたか。
私はかなりの回数見ていますが、中々達者な若手です。
書いていらした「写真の仇討」ももちろん何度も聴いています。
これからの季節だと「鼻ねじ」なんて噺も寄席では聞けます。
浅草にはよく出るのですが末広にま余り出ないのかな?
後、2~3年で真打ちですね。
芸協は若手に楽しみな噺家さんもいるので、抜擢して話題にして欲しいですね。
それが、活性化すると思いますが・・・
なんて、生意気な事を書いて仕舞いました。(^^)

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by koubeinokogoto | 2012-02-20 18:34 | 原発はいらない | Comments(1)

人間らしく生きることを阻害するものに反対します。


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