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幸兵衛の小言

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公明党よ、このままで良いのか。

 公明党が、党の将来、そして日本の将来を左右する重大な転機を迎えている。

 自民党は、親分安倍の言うとおりにしか動かないチンピラたちや、逆らうと自分の命が危ないので、しぶしぶ従っている子分ばかり。

 そうなると、与党を形成する公明党が、国民の声に基づく真っ当な判断と行動ができるかが、今問われている。
 
 一か月前の毎日の記事を引用。
毎日新聞の該当記事

安保法案:公明代表「今国会で成立させる責任」
毎日新聞 2015年06月12日 20時18分(最終更新 06月12日 20時36分)

 公明党の山口那津男代表は12日、日本外国特派員協会で記者会見し、安全保障関連法案について「政府・与党は国民の理解が得られると確信を持って法案を作り、入念に仕上げて出した。今国会で成立させる責任があり、努力を最後まで尽くしたい」と述べた。

 まず、第一に、「今国会で成立させる責任」を、なぜ負うのか・・・・・・。
 安倍がアメリカで軽々しく約束しただけのことではないか。

 そして、‘政府・与党は国民の理解が得られると確信’を持っていたのに、今の状況なのだ。
 国民の理解が得られていないのは、安倍さえ認めているのに、公明党は、このまま強行採決の片棒を担いでもいいのか。

 公明党のサイトに「新宣言」というページがあり、次のようなメッセージが掲載されている。
公明党サイトの該当ページ

新宣言

私たち公明党は、議員・党員が一体となり、さらなる結束を固め、国政進出50年、連立参加7年の歴史と経験を踏まえ、21世紀の日本と世界の命運を担う決意をもって、新たな出発をすることをここに宣言する。

永遠の原点

一、「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との立党精神こそ公明党のアイデンティティー(原点)である。限りない勇気と力と叡智の源であり、民主政治の精髄である。私たちは常にこの永遠の原点に立脚し、「日本の柱」たらんとの創立の決意に立ち、自己研鑽に励み、どこまでも誠実・清潔・正義の党として戦う。
一、時代の変化は急激であり、加速度的である。日本も世界も大転換の時を迎えている。この5年で今世紀の流れが決まる。私たちは常に民衆の側に立ち、行動し、変革し、民衆勝利の大いなる基盤を築く。

人間力の開発と発揮

一、私たち公明党は、21世紀において活力ある日本の再生と持続可能な発展を図るために、真の人間主義に立脚し、どこまでも人間から出発する社会、人と地域が輝く社会をめざす。
一、だれ人も素晴らしい個性・能力・創造性等の大いなる可能性、「人間力」を秘めている。国民一人ひとりの「人間力」の十全な開発と発揮こそ国力の源泉であり、イノベーションや文化創造の根本である。公明党はこのような視点に立ち、あらゆる改革を推し進める。

行動と連帯の世界へ

一、人々の生活世界は家族、地域、国、世界へと同心円的に広がっている。私たちはそれぞれのコミュニティーを大切にするとともに、地球益、人類益の立場に立ち、21世紀を「平和と人道と連帯」の世紀へと変えゆくため、対話を通じ、共生と寛容のエートス(道徳的気風)を育む。そして、日本がソフトパワーによって世界を「人間主義の大世紀」へとリードする先導国家としての役割を果たすべく推進する。
一、私たちは深刻度を増す地球的問題群を解決するため、国連を中心に「人権」「人間開発」「人間の安全保障」「持続可能な発展」「文明間の対話」の諸理念のもと、先頭に立って行動する。また、国際社会にあって日本が真の相互理解と信頼を深めつつ、アジアの共生と統合を進めるとともに太平洋の懸け橋となることを推進する。

結びに

理念なき政治、哲学なき政治は混迷をもたらし、国を衰退させる。民衆、現場から離れた政治は迷走する。公明党は深き理念と哲学の基盤に立って、幅広い国民の理解と連帯と協力のもと果敢に諸改革の実現に取り組む。

以上

2006年9月30日
第6回公明党全国大会

 大事な部分を、再度確認。

「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との立党精神こそ公明党のアイデンティティー(原点)

私たちは常に民衆の側に立ち、行動し、変革し、民衆勝利の大いなる基盤を築

21世紀を「平和と人道と連帯」の世紀へと変えゆくため、対話を通じ、共生と寛容のエートス(道徳的気風)を育む

理念なき政治、哲学なき政治は混迷をもたらし、国を衰退させる。民衆、現場から離れた政治は迷走する。公明党は深き理念と哲学の基盤に立って、幅広い国民の理解と連帯と協力のもと果敢に諸改革の実現に取り組む

 それぞれのメッセージは、十分に共感できる。

 日本の将来の平和を左右する分岐点にある今、自民党は「対話」を拒否し、「理念」なき政治で混迷をもたらそうとしている。

 公明党は、これらの宣言を自らが再確認して、行動すべきではないのか。


 そんなことを思っていたら、『わたくしは日本国憲法です。』の著者、鈴木篤弁護士がブログで公明党への檄を書いていたのでご紹介。
鈴木篤のつれづれ語り

「平和の党」公明党の議員諸君へ

1933年、ナチスが成立させた「民族および危難を除去するための法律」。
それは授権法といわれ
当時世界で最も進歩的といわれたワイマール憲法を生きたまま棺桶の中に入れ
ナチスに絶対権力を与えた。
法律が成立する最後の土壇場で、ナチスから「引き出した」わずかなしかも実際には意味の無い「譲歩」を口実に、本音はナチスへの恐怖のゆえにこの法案に賛成してしまった中央党。

公明党とその議員諸君よ。
君たちは今、この中央党と同じ過ちを繰り返そうとしているのだ。
そのことがわかっているのか
君たちが引き出したと称する「譲歩」「改善」が、実際には、イチジクの葉の役割すら果たせないものであることは、君たちだってわかっているだろうに
本音は政権与党でいることの権益にしがみついただけではないのか
だが、
ワイマール憲法を法律で葬るクーデターを実現した授権法
それに賛成した中央党
そして、いま日本国憲法を法律で葬るクーデターを実現しようとしている安保関連法案
それに賛成しようとしている君たち
君たちの支持基盤となっているのはどういう人たちなのか
君たちに1票を投じた1人1人の顔を思い浮かべてくれ
精一杯働き、子供を育てているその人たちの事を思い浮かべてくれ
議員としての利権と引き換えに、平和憲法へのクーデターに手を貸して
その人たちに本当に恥じないのか
その人たちに本当に責任を取れるのか
その人たちが、「平和憲法を葬ってくれ」と1票を投じたと本当に思うのか
そうではないだろう。
その人たちは、庶民の生活を守り平和を守る党と信じて1票を投じたのだ。
今、君たちは、その願いを踏みにじろうとしているのだ。
目を覚ましてくれ 諸君
今からでも遅くはない。
掲げている平和の党の看板に恥じない行動をとってくれ
 
 まったく同感だ。

 全文は、ぜひ同ブログでご確認を。

 安倍自民の暴走に、同じ与党としてブレーキをかけることのできるのは、公明党のみ。

 公明党の議員さんは、戦争法案を強行採決することで、地元の支持者の人々の声を反映していると言えるのか?

 私の家の近所でも、ピンクのポスターを壁に張った家は、たくさんある。
 それぞれの家の皆さんが、今の与党の行動を支持しているとは、到底思えない。

 公明党に、まだ、彼ら自身が掲げた宣言を守る力が残っていることを祈る。

Commented by sheri-sheri at 2015-07-16 17:29
共感します。しかし、今日の公明党の与党として安保法案賛成の発言は、信じられないものでした。何が平和の党でしょうか。
Commented by koubeinokogoto at 2015-07-17 08:45
>sheri-sheriさんへ

与党としてあり続けたいという欲望が、結党の精神などを含め真っ当な考えを見えなくさせているのでしょう。
きっと、日蓮が天から怒りの目で見ているのではないでしょうか。

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by koubeinokogoto | 2015-07-15 21:03 | 戦争反対 | Comments(2)

人間らしく生きることを阻害するものに反対します。


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