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幸兵衛の小言

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「国民連合政府」に不参加なら、民主党は自分たちの構想を明確にせよ!

 共産党の志位書記長が提唱する「国民連合政府」構想について、社民党と生活との党首会談が始まった。
 「東洋経済オンライン」からの引用。
「東洋経済オンライン」の該当記事


共産党が提唱する「国民連合政府」の現実味
高いハードルを乗り越えられるか

安積 明子 :ジャーナリスト  
2015年09月29日

安保関連法案に反対する市民運動を通じて指導力を発揮した日本共産党が、国会内においてもその存在感を高めている。

9月28日午後4時。国会議事堂の3階にある委員長室で、共産党と生活の党と山本太郎と仲間たち(以下、生活の党)の会談が始まった。

「国民連合政府」構想

共産党からは志位和夫委員長、山下芳生書記局長、穀田恵二国対委員長、生活からは小沢一郎代表と玉城デニー幹事長兼国対委員長が参加。志位氏が9月19日の第4回共産党中央委員会総会で発表した「国民連合政府」構想について説明するために呼びかけたものだ。

同構想は安保関連法制の廃止と安倍政権打倒、戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府を結成、及びそのための国政での選挙協力の3点で構成される。

「もう何回になるかな」「6回目ですね」「ほう、そんなになるか」。会談の冒頭で、志位氏と小沢氏の間の軽い会話が交わされた。

最初の志位・小沢会談は今年6月17日のこと。9月6日に予定された岩手県知事選で、共産党は独自候補を擁立せず、民主党、維新の党、生活の党が支援する現職の達増拓也知事を支援することで合意している。

そして8月19日には、野党5党の党首がそろって盛岡市で記者会見を行った。この時、志位氏は「(安保関連法制は)日本の戦後の歩みを根底から覆す、戦後最悪の法案。安保法案を廃案に追い込む上での共闘だ。今日言えるのはここまでです」と述べて、にっこりとほほ笑んだ。後に「『国民連合政府』構想はお盆の頃に考えた」と言う志位氏だが、すでにこの時、同構想が彼の中で具体化しつつあったのが見てとれる。

 この構想について、最大野党の民主党は、どう臨もうとしているのか。
ただし道のりは容易ではない。同日午後1時から行われた社民党との党首会談では、吉田忠智党首から「大胆な踏み込んだ提案だ。前向きにしっかりと議論を進めていきたい」「様々な困難があるかもしれないが、連立政権の方向性には賛同する」と同意をもらったものの、25日午後3時半からの民主党との党首会談で岡田克也代表は、「共産党と政府をともにするのはハードルが高い」と及び腰だったからだ。

確かに民主党内部では、“共産党アレルギーなるもの”が存在する。9月24日の幹部会で細野豪志政調会長が「『国民連合政府』は到底実現できる中身ではない」と、党首会談自体に反対。また前原誠司元外相も同日の凌雲会の会合で、「逃げる票の方が多い」と批判している。

 私は共産党員ではないが、“共産党アレルギー”などはなく、“安倍政権”アレルギーは強い。
 もし、細野や前原の言葉が民主党の総意に近いのなら、野党第一党としてどうやって安倍政権に挑みたいのか、ぜひとも党としての構想、主張を聞かせて欲しいものだ。

 民主党は、戦争法案反対で沸き起こった国民の声の背景にあるもの、その精神を支えるものを理解していないのではないか。

 党派性などは飛び越え、文字通りに老若男女が連帯して、法案反対、安倍政権打倒を叫んだのである。
 
 今回の国会論議を機に、真の民主主義運動の絆ができつつある。

 それを、民主党は、どう今後につなげようとしているのか。

 戦争法案のみならず、原発、辺野古、TPPなども含め、国民よりもアメリカや経団連、一部の富裕層などのためにのみ存在する安倍政権を打倒するということを拠り所として、これまでの活動をさらに発展させるのが、野党第一党の責務ではないのか。

 「国民連合政府なんて、無理」とか「票が逃げる」などという言葉で、どれほど多くの国民が、民主党に失望するか、想像できないのだろうか。

 国会前や全国でデモに参加したり、さまざまな参加の仕方であの法案に反対してきた国民は、「もう少し頑張れば、自分たちの力で安倍政権を倒すことができる」という希望を持っているし、持っていたいのだ。

 民主党は、党としての存在意義をどう考えているのか。

 もし、野党第一党としての責任を果そうと思うなら、そして、「国民連合政府」に参画しないのなら、民主党としての政権構想や主張を明らかにすべきだろう。その主張に沿って、野党が連帯できるのなら、それにこしたことはない。
 しかし、そんな料簡があるのか、どうか。

 今は、野党が内輪もめをしている時ではない。

 党派を越えて、反安倍政権で連帯してこそ、国民の連帯にもつながり、芽生えた民主主義の芽が蕾となり花を咲かせるのではなかろうか。
 
 共産党・社民党・生活のグループと民主党・維新のグループに分かれてしまって、国民の声を束ねることができなくなって喜ぶのは、安倍政権である。

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by koubeinokogoto | 2015-09-29 18:03 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)

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