幸兵衛の小言

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田中俊一、2011年4月1日の「大嘘」!


 運転開始から40年を超えた関西電力高浜原発1、2号機について、原子力規制委員会は、運転延長を認可するという暴挙に出た。関電は、2019年秋以降の再稼働をめざしている。

 なぜ、こんなことが起こるのか・・・・・・。

 かつて、原子力ムラは、「老朽化」を、「経年化」と言い換えて、一度つくった原発を、一年でも長く稼働させようという誤魔化しを続けてきた。

 しかし、そういった過ちを正すのが「規制」委員会の役割だったのではないのか。

 なぜ、40年も稼働してきた原発までも延長して稼働させたいのか・・・・・・。

 原子力規制委員会は、原子力ムラ寄生委員会と名を替えるべきだろう。

 原子力を「規制」する組織などではなく、関電を含む原子力ムラと一体化した組織であることは、もはや明白。

 委員長の田中俊一は、2011年4月1日に、こんな行動をしていた。
 NHK ONLINEの記事を元にした拙ブログ記事から再度引用する。
 当時リンクしていたNHK の記事は、とうにリンク切れなので、記事の中身のみ引用する。

2011年4月1日のブログ

原子力委員会元委員らが陳謝

 事態収束の兆しが見えない東京電力の福島第一原子力発電所について、国の原子力委員会や原子力安全委員会の元委員らが、1日、記者会見し、原子力の利用を先頭に立って進めてきた立場から国民に陳謝するとともに、政府は国を挙げて事態に対処する強力な態勢を作るべきだなどと訴えました。

 記者会見したのは、原子力委員会の元委員長代理の田中俊一氏や原子力安全委員会の元委員長の松浦祥次郎氏、それに東京大学名誉教授の石野栞氏の3人です。3人は、日本の原子力利用を支えてきた研究者や技術者16人を代表して、1日、文部科学省で記者会見し、「これまで原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を防ぎえなかったことについて、国民に申し訳なく思います」と述べました。
 そして、事態は次々と悪化し、収束の見通しは得られていないとして、電源と冷却機能を回復させ、原子炉や燃料プールを冷却し、大量の放射性物質の拡散を防ぐための対策を急ぐ必要があるとしました。具体的な対策としては、▽安定した冷却機能の復旧に向けて、24時間態勢で作業を進める一方で、作業員の人数を増やして1人当たりの作業時間を制限し、被ばく量を少なくすること、▽放射性物質の拡散を防ぐとともに、汚染の影響を評価し、避難している住民が帰れるまでの手順を示すことなどを挙げました。そのうえで、危機的な事態に専門家の知識や経験が十分に生かされていないとして、政府の下に、原子力事故の解析や放射線の計測評価など経験と技術を持った専門家を結集し、国民に情報を提供し協力を求めながら、国を挙げて事態の収束に当たることが重要だと訴えました。

 あの日、“今回の事故を防ぎえなかったことについて、国民に申し訳なく思います”と詫びたのは、田中俊一はじめとする面々の、エイプリルフールだったわけだ。

 “政府の下に、原子力事故の解析や放射線の計測評価など経験と技術を持った専門家を結集し、国民に情報を提供し協力を求めながら、国を挙げて事態の収束に当たることが重要だと訴え”たという言葉が嘘ではなかったのなら、原子力規制委員会委員長となった田中俊一は、高浜原発に関して、“経験と技術を持った専門家を結集”して、結論を出したのだろうか。

 とんでもない。
 
 反原発複数団体による共同声明を、FoE Japanのサイトから引用する。
FoE Japanサイトの該当ページ

 福島原発事故を受けて、原発の運転期間は「原則40年」と決めたはずです。原子力規制委・規制庁はこともあろうに、老朽化した原発の実態も把握せず、認可ありきで審査を急ぎ、審査ガイドを破ってまで、期限内の認可を強行しました。福島原発事故の教訓を葬り去り、事故を再び繰り返すことは断じて許されません。
 地震の活動期に入り、巨大地震がいつどこで起きてもおかしくない状況で、設計が古く、設備の劣化が進み、点検も不十分な状況で認可するなど、危険極まりない行為です。
 高浜1・2号の耐震性が不十分なことは、熊本地震に照らしても明らかです。熊本地震のようなくり返しの揺れを考慮した耐震評価は実施されていません。
 元原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦氏は、熊本地震のデータから、「入倉・三宅式」を用いて基準地震動を策定すると過小評価となり、日本の地震データを基にした「武村式」と比べて4分の1の過小評価となるため、「入倉・三宅式」は使うべきではないと警告を発しています。これはまさに高浜1・2号に当てはまる問題です。同時に、各地の裁判や運動の中で、市民が主張してきたことでもあります。規制委・規制庁は16日に島崎氏から意見聴取を行いました。しかし、その警告を無視するかのように高浜1・2号の運転延長を認可しました。
 老朽化した高浜1・2号の特有の危険性が具体的に明らかになっています。電気ケーブルの劣化により事故時に絶縁性が急低下し、制御ができなくなる恐れがあります。しかし、規制委・規制庁は具体的な判断基準も持たずに、関電のいいなりです。
高浜原発1号機は、全国の原発でもっとも原子炉圧力容器の中性子による脆性破壊が発生し易い原発です。廃炉が決まっている玄海原発1号より脆性遷移温度は高く、事故時にECCSの水を注入すれば、圧力容器が壊れる危険があります。やはり中性子の照射により炉心の金属板を留めるボルトにひび割れが生じている恐れがありますが、まともに検査すら行われていません。

 専門家を結集した検査など、まったく行っていないのである。
 
 田中俊一の五年まえ4月1日の嘘は、罪が深い。
 私などは、あやうく騙されそうになったのだ。

 そして、彼は、国民を裏切る罪を今も重ねようとしている。

 参院選の争点の一つとして、なかなか原発問題が取り上げられないが、明らかに政財界の原発推進派が、田中俊一の周囲や背後に取り巻いているのである。

 原子力規制庁の職員は発足当時(2012年9月)455名で、そのうちの351名が経産省出身者。
 加えて、あの原子力安全・保安院から横滑りした者が多いのだから、どっぷり原子力ムラに属した組織。
 アメリカの原子力規制委(NRC)が、政府からは完全独立した、4000人を超える専門家の組織であるのとは、大きな違いなのである。

 規制ではなく寄生の委員会による暴挙は、とても許されることではない。


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Commented by kousagi at 2016-06-21 21:51 x
規制ではなく寄生、まったくそのとおり!

ここまで悪辣なエイプリルフールはないですね。
「新しい判断」で公約も反古にするトップに倣ったのか。
いきなり20年延長というのにも魂消ました。
怒りで震えます。
Commented by koubeinokogoto at 2016-06-22 12:12
>kousagiさんへ

酷い状況になっていますね。
原子力ムラは、確信犯でやりたい放題になってきました。

2011年4月1のニュースをコピペしておいて良かったと思います。
あの時のNHKの記事のリンク切れが、とんでもなく早かったはず。

野党陣営は、放射能汚染土問題も含め、参院選での争点に原発問題をもっと強く押し出すべきでしょう。
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by koubeinokogoto | 2016-06-21 21:09 | 原発はいらない | Comments(2)

人間らしく生きることを阻害するものに反対します。


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