沖縄県知事選“スルー”・・・メディアは、どこまで堕落するのか。
しかし、大手メディアはこのニュースをほとんど“スルー”していたことを、LITERAの記事が指摘している。
LITERAの該当記事
政権忖度? 沖縄知事選の詳報をテレビが一斉スルー! 『ひるおび!』では立川志らくが辺野古反対を「妨害」よばわり
という題の10月1日付けの記事から引用する。
辺野古新基地建設に反対する玉城氏を新たな知事に選ぶという沖縄の民意があらためて示されたというのに、徹底的に無視する──。この冷酷な安倍政権の態度は許しがたいものだが、しかし、それはメディアの報道も同じだ。
というのも、投開票から一夜明けた本日、NHKの『ニュース7』が、沖縄県知事選の結果について、まったくふれなかったのだ。
もともとNHKは今回の沖縄県知事選についてほとんど取り上げてこなかったが、まさか、看板のひとつである報道番組で結果にさえふれないとは、あまりに露骨すぎるだろう。
さらに、民放のワイドショーも、ほとんどが沖縄県知事選の話題をスルーした。きょうのワイドショーは軒並み、台風に貴乃花親方問題、樹木希林の告別式、平尾昌晃の遺産騒動、大阪府警富田林署から逃走していた樋田淳也容疑者の逮捕といった話題をピックアップ。沖縄県知事選の結果をスタジオのコメント付きで取り上げたのは『ひるおび!』(TBS)だけで、それも10時台の新聞チェックのコーナーでわずか約8分間だった。
これは、2014年に翁長知事が当選した前回選挙と比べると、あまりにも違いがありすぎる。現に、前回の選挙の翌日は、『とくダネ!』(フジテレビ)ではオープニングから翁長氏の当選を伝え、当時、現職だった仲井眞弘多元知事による辺野古沖の埋め立て承認の問題を取り上げた。さらに、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)でも2番目のニュースとして「“普天間基地移設反対派”が当選」と時間を割いて報じ、『スッキリ!!』(日本テレビ)も選挙結果を伝えていた。
ちなみに、前回の2014年時よりも時事ネタを扱うワイドショーの数は増えている。しかも、今回の沖縄県知事選では、ワイドショーの大好物である小泉進次郎議員が3回も沖縄入り。その上、自民党はつい先日まで安倍首相の“敵”だった石破氏さえ応援に駆り出していた。また、玉城氏の当選は日本で初のミックスルーツをもつ知事の誕生でもあり、ワイドショーが食いつく“ネタ”は山ほどあったのだ。
なのに、前回とは打って変わって、選挙結果を取り上げない──。このわかりやすい事実が示しているのは、いかにNHKやワイドショーが、沖縄の民意を伝えることを「政権批判」と捉えているのか、という問題だろう。
またもや、“忖度”もここまできたか。
なかでもNHKは、酷い。
安倍の鹿児島での総裁選出馬宣言を“生”で放送するほど政権に肩入れし、沖縄県知事選の自民党敗北については、こんな扱いだ。
“公共”という看板を、早く下ろした方が良い。
民放では、相変わらず“コメンテーター”なるタレントが、とんでもないことを言っている。
LITERAの引用を続ける。
つまり、こういうことだ。進次郎議員を筆頭に、菅官房長官や二階俊博幹事長などの大物政治家まで動員するなど自民党が総力戦を繰り広げながら敗北したという事実。そして何より、沖縄県民が辺野古新基地建設に反対という民意を国に叩きつけたという事実。そうした紛れもない「事実」を伝えることさえ、「政権批判をしたと圧力をかけられるかもしれない」と怯え、“報道しない”という忖度を働かせた──そういうことではないのか。
実際、約8分間だけ知事選の結果について取り上げた『ひるおび!』では、立川志らくが「遺志を継ぐだけではなく今後、理想を現実にしないと人びとは待ってくれないですよね」「(基地建設を)妨害する、つくらせないっていうのはいいんだけど、それじゃあどうするんだってことですよね」などとコメント。八代英輝も「おそらく辺野古に積極的に賛成の人って国民に誰もいないと思うんですよ」と言いながら、そうした沖縄の民意を「理想論」だと述べた。辺野古の新基地建設に反対することは「妨害」であり、反対という民意は「理想論」でしかない……。つまり、沖縄の声の側に立つのではなく、政権の側から知事選の結果を斬ったのだ。
志らくの言葉には、あきれる。
「理想を現実にしないと人びとは待ってくれない」と言う「人びと」とは、誰を指すのか。
沖縄の人びとが誰を選んだのか、という事実こそが、理想を現実にするための行動であることが、分かっていない。
そもそも、志らくは、自分の意見を述べていない。
表層的に、批判しているだけである。
「おまえはどう考えているんだ!」と問いたくなる。
それを言っちゃあ番組に出れない、という構造にこそ問題もあるのだが、噺家が庶民の立場ではなく、“おかみ”の視点に立ったり、中立を装う評論家になってしまうのは、私は許せない。
逆なのだ。
「二本差しが怖くて、田楽が食えるか!」と言う八っつあん、熊さんのように、おかみのやることへの批判精神を笑いで包んで発言してこそ、噺家ではないのか。
沖縄市民が辺野古移転に身体を張って反対していることの、問題の本質が、志らくや八代には分からないのか、分かろうとしないのか・・・・・・。
第四次安倍内閣は、最低最悪の内閣に近いかもしれない。
さっそく文部科学大臣が、暴言を吐いている。
あえて言うが、馬鹿な発言。
しかし、馬鹿に刃物を持たせると怖い、のだ。
今、大手メディアが、そんな内閣への批判精神を失う、馬鹿なメディアになってきた。
創価学会員でありながら玉城候補に一票を投じた人を含め、自民党の圧力に屈しなかった沖縄県民の精神を、メディア人は、しっかりと受け止めるべきではなかろうか。


志らく師匠という方の芸がどれほどまでは知りませんが(聞いたことがない)、そういう芸は芸として、噺家は根幹からリベラルなイデオロギーを持っていなければいけないのでしょうか。
噺家もファンの方もリベラルな方が多い印象がありますが、そんな中で、保守層の芸人は芸もマズイ、もしくは芸はよくても人格を疑うみたいな印象をもし持たれているのであれば、正直、管理人様に失望します。
コメントありがとうございます。
私は、噺家には、権力側ではなくて、庶民の側に立って欲しいと思っています。
志らくの高座は、以前、何度も聴いています。
力量は高いと思います。
しかし、テレビによく出るようになり、コメンテーターなるタレントになってからは、聴いておりません。
人格を疑うのではなく、了見の問題とでも言うのでしょうか。
私の思いとあなたが違うようなら、これか見解の相違であり、致し方ないと思います。

現場の記者達はどう思っているのでしょう?
忖度も極まれり、ですね。
NHKも民放も、政権に批判的なアナウンサーやキャスターが外されている状況は、まさに恐怖政治と言えます。
テレビ朝日は経営者が安倍のランチ友達。
読売、産経は言うに及ばず。
メディア暗黒時代です。